Lenovo Xiaoxin Pad Pro 12.7(TB371FC)のテストポイント

表題のタブレットを買ったものの、GSI入れたりして遊んでると起動しなくなってしまいました。

最初は単なるブートループだったのですがこの機種はFastbootから焼けるストックROMが手に入らず、復旧を試みる間に症状が悪化。最終的にはボタンコンボでEDLに入ることもできなくなりました。

EDLケーブルを使ってみたりしても認識しないため、マザーボード上のテストポイントを使って強制的にEDLモード投入を試みます。

この機種はアルミのフレームとディスプレイの間に樹脂のモールがあり、写真でいう赤と緑の隙間どちらにピックを入れるべきか迷ったのですが、結論から言うと緑の隙間が正解です。

後掲の写真を見ると分かるように、モールはフレーム側にビスで固定されています。

この写真は一度ディスプレイを外した後のもののためディスプレイが浮いて見えますが、新品状態ではディスプレイ面はモールの縁よりわずかに奥まっているため、ヒートガン等でしっかり加熱してガラスを割らないように慎重にこじってください。

先に開腹後の写真がこちら。


iPad Pro等と比べて中身はかなりシンプルで、特に短辺側はSDカードスロットやUSBポートを除けばほぼスピーカーしかないので、このあたりにピックを入れればバッテリーやリボンケーブルを破損する心配は少ないと思います。


ディスプレイ接続用のケーブルは下の写真のようになっています。

一周ディスプレイの接着を剥がしたら、カメラ側の辺を持ち上げるようにして開きます。


各象限ごとの写真を貼っておきます。

バッテリーの"Lenovo"印字の左上(ディスプレイ用含めて3つ並んだコネクタの中央)がバッテリーコネクタですので、外しておきましょう。

テストポイント短絡の際短絡点を間違えたり、工具で地絡させたりすると簡単に発火するので注意。

黒い熱伝導シートをめくるとテストポイントがあります。

「S4A_1P8」と「BOOT」をピンセットなどで短絡したままUSBケーブルを差し込むとEDLモードで認識するはずです。

PCがタブレットを認識したら短絡は外して大丈夫です。


その後いろいろ試行錯誤がありなんとかZUI 15.0.154を焼けました。

(成功!…と思いきやどこかで何かをミスしたようです。256GBモデルのはずなんだけど)


いかんせん情報の少ない機種なので、誰かの参考になれば幸いです。

中身はほぼP12なので、バッテリーがヘタったら比較的入手性の良さそうなP12のものが使えそうです。


その他、撮った写真を可能な限り載せておきます。